「あなた色プレミアム」前半戦を終えて(各ナンバーレビュー)

natsumi-crazy2004-09-28

相模大野、君津、静岡の3公演(全て夜)に参加したわけです。やはりベスト・アクトは君津。苦労して行った甲斐はあった。
前回ツアーでもあった演出だが、オープニングSEのときのスクリーン映像は非常に良い。伝説の白サイリウムをはじめとして、デビュー当時からのなっちの歴史を追う映像。念願のソロツアーまでになっちが積み重ねてきたものの重み。
01 恋のテレフォンGOAL
もう完全に安定してて良かった。相模大野の時点でそうだったけど。飛び跳ねまくり。1曲こういう曲があってもいい。「でも負けない〜」の展開がベタだけど爽快感があっていいと感じた。特に生で聴くと。PPPH可。
02 だって 生きてかなくちゃ
これも完全に歌い慣れてきてますね。振りがあまりにセクシー。最初の2曲がなっちのライブに賭ける気持ちを象徴している気がする。「みんなめいっぱい楽しもう!」という気持ちと「みんな毎日頑張って生きていこうね」という。
03 恋にジェラシー申し上げます
これは意外だった曲。無難に落ち着いた軽いポップスというのは、なっちの曲には実は多くないから、これもいいと思う。最初の2曲が終わり、MCを挟んだところでのこの曲。なっちが歌いながら客席を見渡す余裕ができて、客席の雰囲気にテンションを馴染ませていけるという点で、なっちにとってもいいタイミングではなかったか。もちろんこの曲好きなので俺も嬉しかった。
04 ふるさと
なっちの状態がわかるバロメータとなる曲だと思う。「この曲が良ければその日のなっちは調子がいい」と思っていいのではないか。特に君津の会場では非常にいい出来だった。03の時点で会場に完全に馴染んでいた様子で、とても自然に気持ちが歌に乗っていた。やはり名曲。
05 Memory 青春の光
これも奇跡的名曲だと思っているのだが、出だしを歌った直後の裕ちゃんと圭ちゃんの登場のタイミングに息を呑む。文句無しにかっこいい。そしてなっちの歌声が圧倒的に強く儚い。当時はそれは17歳がこの曲をを歌うミスマッチゆえのものだと思っていたが、なっちがそれを失っていないことに感動する。常にがけっぷちで、互いに体を寄せ合うように歌っていた娘。時代。3人の姿にそれを思い出す。
06 真夏の光線
これ、最初はハモと思ってたけどただのユニゾンですよね。なんできちんとハモにしないんだろう。裕ちゃんは声量がちょっと弱いから消えてしまうんですよ。ともあれ、Memoryの余韻を引きずって切ない気分になる。Memory=陰の切なさ、真夏=陽の切なさ、といった感じか。夏が終わる。エンドレスサマーなのに。
07 黄色いお空でBOOM BOOM BOOM
これは数人で歌う曲だと思う。スピード感と一体感。3人のほのぼのMCの直前にこの曲というタイミングがいい。昔から思ってたけど、この曲は振りがとてもいいですよね。ベースラインのノリがいいから一体感が生まれる。この盛り上がりからMCへ。素晴らしい。
08 恋した女の子どすえ
なっちのスキルアップがいちばん楽しみなのがこの曲。アップテンポ系の曲の中では、今ツアーでいちばん難しい曲ではないか。相模大野→君津→静岡と確実に向上しているが、やはり低音の部分の声の出方がイマイチ。なっちは低音得意だと思ってたけど、やはりこの曲は難しいね。それだけに今後の成長に期待。しかし楽しそうに歌うなっちが印象的だった。なっちはロック好きだしね。ストレイ・キャッツとか聴こうぜ、なっち。俺はこの曲では首を振ってしまう。思わず。
09 せんこう花火
この曲ってなっちに似てないか。何を言ってるのかと思われるだろうが、そう思う。歌詞はハッピー、メロディーは切ない。なんと言ってもせんこう花火の儚げな美しさはなっちそのものだと思う。素敵だ。ここらへんから大体俺は完全にあっちの世界に逝ってしまう。
10 …ひとりぼっち…
現時点での歌手・安倍なつみの集大成。特に「白鳥大橋は〜」の展開の後の感情の入り方が素晴らしい。室蘭の景色が目に浮かぶ。やはりなっちの本気の表現というのは陰を持ってるんですよね。笑顔の輝きに反比例するように。どっぷり浸かってもう前後不明状態になる。
11 DO MY BEST
このままのテンションで行くと戻ってこれなさそうなところを、この裕ちゃんの歌声で引き戻される。危ない危ない。特に君津・静岡では裕ちゃんが本当に楽しそうで、客を何度もあおっていた。温かいねこの人の声は本当に。
12 おもいで
圧倒。圭ちゃんって素敵な歌手です。ここまで説得力のある歌歌う人はハロプロには少ない。稀有な存在です。引き込まれる。静岡で直後のMCで照れる圭ちゃんはかわいかった。
13 晴れ 雨 のち スキ
ラブ・バラードとしてはなっちにピッタリ。本当はシングル曲としてはこういう曲を出せばいいと思うんだが。落ち着いた雰囲気で甘えたような歌い方をできるようになってるなっちは、やはり表現者としての幅を着々と広げてると感じる。てか萌える。
14 トウモロコシと空と風
もう有無を言わさず泣きそうになる。昔を思い出すからだろうか。あの極限の精神状態で行った娘。の中野のコンサートを思い出す。あの頃のなっちを思い出す。目の前のなっちの楽しそうな笑顔。ああ、この子は歌うことが本当に好きなんだなと思う。感動。ソロツアーが出来て本当によかったねなっち、と心から思う。
15 22歳の私
ある意味で「ソロのなっち」としては初心に戻れる曲ではないか。「ソロのなっちのファン」としての俺も。こうして当然のようになっちのソロコンサートに参加できることがどれほど幸せなことか。その裏になっちの積み重ねたどれほどの苦労と努力があったか。それを思ってまた泣きそうになる。
16 あなた色
圧倒的にカッコイイ。衣装をステージ上で脱ぎ捨ててチェンジするのだが、君津公演では裏に投げるはずの衣装を投げ損なって脱いだ上着がしばらくそこらへんに転がってた。それがまたセクシーだった。すいません。しかしダンスにも歌い方にもオトナのなっちが溢れてて、おいいいのかいいのか、と思いながらまた召されますね。俺は。ああなんて幸せなんだ。
en1 腕組んで帰りたい
ライブの終盤としても素晴らしい曲。途中で裕ちゃんと圭ちゃんがなっちと「腕組んで」登場。なんて温かい光景なんだ。ああもうどうなってもいい、となる。
en2 ダディドゥデドダディ!
もう4年も前の、俺の娘。初ライブ時のラストナンバー。ステージ上でじゃれるようにはしゃぐ3人の姿が微笑ましい。1回きりの青春。少し感傷的になる。

ああもうほんとに、なっちありがとう。