何かをしなくてはならない

昨日の更新で、矢口さんのコメントに対して「腑に落ちない部分は無い」と書きました。これは付け加えるならば、たとえば「ファンを失望させた」という部分について、僕は失望などしていないし「矢口、そんなことはないよ」と言いたいけれど、僕の感情は僕の感情として、矢口自身がそのように感じているのだということは理解できるという意味です。
なんだか僕の中でも様々な感情が渦巻いていて、うまく表現できませんが。


「アイドルとしての自分を裏切った」、矢口さん自身がそう感じているならその通りなのでしょう。この部分に関して僕らが「そんなことは無い」とは言えません。モーニング娘。であるということが、自分自身を赦せぬままに続けていけるほど生易しいものでないことは確かです。一番重要なのは、交際している男性がいたことではなく、多種多様な姿勢の人々を乱暴に十把一絡げにして指す「ファンの皆様」なるものへのケジメでもなく、彼女自身が自分を赦せていないということです。脱退の原因がそこに根ざしている以上、僕らが何を言っても無駄なのかもしれません。しかしその「無駄」というのは、たとえば今度の決定をひっくり返すことなど不可能であるという意味の「無駄」であって、矢口さん自身に想いを伝えるという意味では、僕ら各々が、あるいは同じ気持ちの何人かが共にという形であっても、声をあげることは決して無駄ではないと思います。それどころか、それが唯一にして最も重要なことではないでしょうか。


別に扇動しようという意図などありませんが、ファンとして第一に心配する事柄が「矢口さんへの世間の評価」ではなく、「モーニング娘。の今後」でもなく、「矢口さん自身の現在の心情」なのであれば、何かの形で想いを伝えるべきです。手段は模索していけばいい。もっともシンプルで、かつ愛情のこもった手段として、手紙を送るということが出来ます(僕も現在、文面を考えているところですが)。


ネット上で意見を交換して済んでしまうのであれば、如何に彼女を心配する様子であったとしても、結局その感情は自己にのみ向けられていたものに過ぎない。「ファン」は何かをしなければならないと僕は思います。結果何もしないこととなったとしても、せめて真剣に考えて「何かをするか、しないか」を選択しなければならない。それは例えば率直な気持ちを書いて手紙を送るようなささやかなことで十分なのだから。


これはなっちの自粛期間中に感じたことです。状況は異なりますが、ずっと応援してきた大切な女性が、今どん底に近い心情で苦悩しているであろうという部分では同じものを感じます。


ネット上を色々と巡っているうちに、こちらのサイトを見つけました。もちろん全ての人が賛同できるものではないでしょう。しかし、なっちの自粛期間に必死に活動していた身として、とても他人事とは思えません。僕自身、署名を行うにしてもまだ気持ちの上で整理しなくてはならない部分があり、まだ署名はしていないのですが、ともかく紹介させていただきたいと思います。


結果如何ではなく、声をあげ、それを伝えることが大切だと思います。