正夢

昨日付けの更新に引き続き、ディナーショーのことばかり考えています。なっちに何をあげよう、プレゼントだけでなく、どんな言葉をあげようか。id:natsumi-crazy:20050810の更新で書いたことも含め、なっちについての今までの様々な感情。まさに悲喜こもごもを。


プレゼントを選んでいるときに思ったことがあります。愕然とするほど、僕はなっちについて何も知らないということ。それは当たり前です。当たり前のことですが…。
恋人に(今はシングルですが、恋人がいた時の話としてw)何かをプレゼントするなら、もっと選びやすいと思います。たとえば僕は彼女の部屋を知っているから、インテリア的なものも部屋に合わせて選びやすい。好きな香りを知っているから、「香水」だとか「お香」だとかも選びやすいでしょう。「ああ、この前のデートで『こんなの欲しい!』って言ってたな…」、そんなことをヒントに選ぶこともできます。それに比べて、僕はなっちのことを驚くほど知らないのです。普通の人が読めば滑稽に思うほど当たり前のことですが、それに気付いた僕は、自由が丘の街角で呆然と立ち尽くしてしまいました。あんなにきらびやかに立ち並ぶお洒落な店のどれに入っても、どうすればいいのかがわからなかったのです。結局プレゼントの購入は当日に持ち越されました。


だけど、と気分転換にベンチに座ってタバコをふかしながら、僕は思いました。僕は「俺はなっちを知っているんだ」と実感したことがあったのです。そうなっちに伝えたいと、強く強く思ったことがあったのです。それは昨年末のあの頃です。胃の痛みに耐えかねて吐きさえしながら、僕は強く思いました。「誰が何と言おうと、それでも俺はなっちを知っている。俺『が』なっちを知っている。なっちがどんな顔で、声で、どんな想いで歌ってきたか、ちゃんとこの目で、耳で感じてきたんだ!」と。


そう考えて「そうか、俺はちゃんとなっちを知っているじゃないか」と思うことができました。細かい好みなどを知らないかもしれない。だけど知っていること、確かな大切なことがあると思いました。それをヒントに、プレゼントを選ぶことができそうです。もしかすると、笑われてしまうようなものになるかもしれませんが。


唐突なようですが、最近テレビのCMで、カズ(三浦知良)の出演しているものすごくカッコいいものを見ました。確かフジフィルムのものだと思いますが、カズが単身ブラジルに留学した頃まで遡り、どんな想いでサッカーを続けてきたかを語るのです。偉大な開拓者の歴史、どこまでも純粋で熱い想い。それを感じて、たった15秒で僕は胸を熱くしました。そして、そのバックに流れているスピッツの曲・詞がまたカズの歴史にだぶるように感じられて、一層素晴らしいのです。なんだか色々な意味で僕の心情にも合っていると感じたので、紹介したいと思います。

「届くはずない」とか つぶやいても また
予想外の時を探してる


どうか正夢 君と会えたら 何から話そう 笑って欲しい
小さな幸せ つなぎあわせよう 浅いプールで じゃれるような
ずっと まともじゃないって わかってる


(『正夢』スピッツ、詞:草野マサムネ


スーベニア

スーベニア