僕のふるさと

安倍なつみ Casual dinner show」に行ってきました。まだまだ夢見心地なのですが、今までネタバレ防止のために読んでいなかった様々なブログ等のレポにも目を通させていただき、少し落ち着いてきました。明日付けの更新にまたがると思いますが、今日のことをゆっくりと思い出してみようと思います。本日付の更新には、ショー部分のセットリスト等のネタバレはありません。


色々と悩んでいましたが、結局スーツでキメて行くことに。「カジュアル」なのだからノーネクタイでラフにというのも可ですが、ロックンローラーの僕としては「革ずくめ」でなければ「スーツでビシッと」正装にしたいところでして(笑)。何より綺麗なドレス姿で僕と一緒に写真に納まってくれるであろうなっちのことを考えると、やはりせめて服装だけでも相応な格好がいいかな、と。髪型や装飾品でラフさを出してバランスが取れればいいかな、なんてどうでもいいようなことを考えておりました。そんなことをごちゃごちゃ考えていると思いのほか時間を使ってしまったので、少し急ぎ足に家を出ました。


恵比寿の駅で降りるのは数年ぶりでした。中学・高校の頃は庭のように闊歩していた街です。変わらない部分・変わってしまった部分、ともに郷愁のような気分をかきたてます。昨日の深夜に見た「卒業メモリアル」のDVDで、なっちが室蘭の丘の上から街並みや白鳥大橋を眺めていたのが思い出されます。「ふるさと」感の希薄な東京人の僕ですが、恵比寿だとか広尾は「ふるさと」と呼べるのかもしれないと感じました。思えば、なっちを好きになったのは中学生の頃。
恵比寿の景色に、昔の僕が現れます。朝が来るまで友人と話した公園だとか、何日も満足に眠らず、それでも空腹に耐えかねて入った吉野屋だとか(笑)。それに駅前の交番、厳しくも優しかったお巡りさんも(苦笑)。
無気力な日々、漫然と時間を使っていたゲームセンター。幼い恋や、辛い別れ。人の優しさ、人の厳しさ。この街は僕の記憶に色々な影を落としています。そして辛いときにはいつも僕の心の中になっちがいました。なっちの歌声に、どれだけの元気をもらったことか。なっちの歌声が、どれだけの覚悟を後押ししてくれたか。そんなことを改めて思い出しました。この街で、僕にとってこの上なく大切なこのディナーショーが行われたということは、本当に幸運なことだったのだと感じました。もちろん、抽選に当選してそれを見に行くことができたことも。


昔はよく訪れた、駅ビル内の書店に向かいます。なっちへのプレゼントを探すため。上の方で触れましたが、結局僕が選んだのは「絵本」。大人でも子供でも楽しめる、以前からずっと僕が大好きな絵本です。とても有名なものだから、なっちは読んだことがあるかもしれないなとも思いました。でもきっと、この数年に読んだことはないだろうと思いますし、大人になって読めばまた違う発見をさせてくれる本だからいいかな、と思いまして。タイトルは『ぼくを探しに』。


新装 ぼくを探しに

新装 ぼくを探しに


何故これをなっちに薦めたいと思ったのか、正確なところはわかりません。というか、あまりにも漠然としていて、うまく言葉で表現できないのです。ゆっくりと読んでも、5分や10分もあれば読み終えてしまえるような、きわめてシンプルな話です。でも、百人の人が読めば百通りの解釈が生まれるような話です。「大人になってから読み返しても、なにか大切なことを思い出させてくれて、温かな気持ちにさせてくれる本です」、確か僕はプレゼントに添えたなっちへの手紙に、ともかくもそのように書きました。
少し大きい本屋の「児童書」の棚ならばどこにでもあるようなポピュラーなものですから、ここを読まれた方でもし興味がおありの方がいらっしゃれば、是非(笑)。


プレゼントを小脇に抱え、近くのファストフード店で便箋にペンを走らせます。予め家で手紙を書いたほうが丁寧に書けるかなとも思ったのですが、イベント直前のリアルな気持ちをそのまま伝えたいと思い、開場の30分前に書きました。容易にコピー&ペーストや削除・挿入のできるPCと違って、手書きだとシンプルな言葉で想いを伝えようと努めるようになるので、なんだかいいですね。


本日の相方、見事にカジュアルな装い(笑)のS氏と合流して徒歩で会場へ。途中でもう何年も食べていない有名な「九十九(つくも)ラーメン」の横を通りました。余談ですが、あそこの限定のチーズ入りのラーメン、意外といけるんです。そしてそのチーズは花畑牧場産です(笑)。昔はそうでした。たぶん今もだと思いますが…。


一見何の行列かわからない行列を発見。それもそのはず、皆さんビシッとキメておられるのです。「安倍なつみ」と書かれたTシャツを着た方などいらっしゃいません(笑)。当たり前のことですが、何か新鮮に感じました。ともかく最後尾に並び、そして定刻どおりに開場。入り口でのグッズ販売では、DVD購入者特典がなっちの直筆サイン。これは「釣られないわけにはいかない」ということで、未購入の『二人ゴト』のDVDを購入しました。本当は同じく未購入の『トライアングルエナジー』が欲しかったのですが、なにぶん財布の中身が寂しくて、できるだけ安いものを、と(笑)。でも、あらためてしげしげと眺めるに、最新の「アベナツミ」のなっちのサイン、なっちらしい素敵なデザインですよね。直筆のものを見ていると余計に、なっちがサインのデザインを色々と思案している様子が思い浮かんできました。


入り口でプレゼントについて係員の方に尋ねました。やはり手渡しは難しいとのこと。しかし係員の方に預けたとき、しっかりと目を見て「確かにお預かりしました」と言っていただきました。笑顔ではないにしろ、何か安心できる感じを受けました。責任者のような年かさの係員の方でしたが(どういう立場の方なのだろう)、終始厳しい顔をしていたその方からは、感じの悪さなどではなく、イベントにかける真剣な気持ちを感じられた気がしました。


そして、テーブルに案内されます。我々はDの3、4。全席良席のような会場の中でも、さらにステージに近めの席です。今までのツキの無さはこのためにあったのではないかとさえ思いました。しかし、皆さん書かれていますが、やはりどう見ても4人用のテーブルに7人は多すぎです(笑)。まあ、関係者の方が「少しでも多くの人を」という配慮との兼ね合いを色々と考えられた結果なのでしょうね。それから収益の点でも(笑)。でも、同じ卓を囲んだ方々は皆さん紳士的な方で何よりでした。相方S氏とともに、何やかやと会話をしながら食事を進めます。会話といっても、同じなっちファン同士なのに非常に途切れ途切れ。それというのも、我々を含め、全員が満足に食事ができないほどに極度に緊張していたためなのですが(笑)、逆にその緊張感を共有することで、周囲の方に何かしらシンパシーのようなものを感じることができました。わずかな会話していませんが、なんだかとても心強く感じたのを覚えています。どなたか見ていらっしゃらないかなあ?(笑)


そんなこんなで食事も終わり(冷製スープはとても美味しかったです。スペアリブは食べにくかったけれど)、いよいよ開演間近。「まもなく開演」のアナウンスの後で、急激に脈拍が異常をきたし始めました(笑)。


気負わずとも書けそうなここまでで、今日付の更新は終了します。といっても、これからショーや握手の感想などを書き始めますので、数時間後には明日付けとして更新できると思います。もっとも、きちんと文章にできるかは甚だ怪しいのですが…(笑)。
ともかく、一息ついてゆっくりと思い出そうと思います。


<追記>
ちょっと僕のキャパをオーバーしすぎです(笑)。すぐに書くのは無理なので、じっくり書こうと思います。今日はもう、なっちの夢を見ながら寝ます、すいません…^^;