それから

ただ、あえて苦言を呈するとすれば、長さはこれでもいいのだけど、やはり少しは余分な表現があって、逆にもう少し時間を掛けてほしい部分もありました。
恋人との別れから新たな恋人まで。この過程はわりとどうでもよかった気がします。というか、恋人との別れはともかく、新たな恋人はどうでもよかった(別に嫉妬してるわけではないですよ、笑)。それも含めて、「頑張れ」という言葉をキーワードにしたいがための無理みたいなものをちょっと感じましたね。もちろんこの言葉がこのドラマにおける最も大切な言葉なのですが、もうちょっと自然に出して欲しかったという気がします。そのためには、もう少し長めの尺があったほうがやりやすかったのかとも思いますが。
でも、例えば最後の千の晴れやかな表情。これは新たな恋人との場面ではなくて、神戸の駅に降り立つ場面なんかがよかったのではないかと思います(同窓会の描写は無い方がいいですけどね)。


あとお父さん役の役者さんがもの凄く優しそうでよかったです。村上さんも含めて、脇役が良かった印象がありますね。


それから、主題歌「たからもの」が素晴らしいのに、劇中の音楽がいまいちでした。メロディーはいいのですが、響き方がちょっと軽すぎるのがひっかかった覚えがあります。で、クレジットを見たら、担当はたいせー……。
たいせー、せっかく「愛ひとひら」で見直したんだからさあ、頼むよ…。たいせー、「頑張れ」!


なんか全体的に「いい」っていう身もフタも無い形容詞使いすぎですね。「素晴らしい」とか言いにくいんですよね、なんだか。うーむ貧困。


しかし、歌っている時はもちろんなのですが、役者として演技をしている時でさえ、なっちは「素」を見せているように感じるなあ、と改めて思い、感心しました。これについてはまた別の機会に。