プリズン・ガール

ずいぶんと遅れた話題ですが、もうめちゃくちゃに楽しみなこのドラマ。いいねえ、ロックだ。"Jailhouse Rock"*1って感じですね、囚人なっち。監獄の中でたくましく生き延びるなんて、デビュー以来ずっとなっちがやってきたことじゃないですか。いや、生まれた時からそうなのかもしれませんね。なっちだけでなく、我々みんなが。


とにかく楽しみです。抑圧の中でそれでも強く生きていこうとするなっちの「目」。それに注目したい。僕の中では記念碑的作品になる予感がしています。


で、ですよ。本当は引越し完了して生活が安定するまでは少しずつ更新しようと思っていたのです。ですが、雑誌の整理をしていてふと気づいたことがありまして。


昨年秋の『週刊ポスト』になっちのグラビアが載りましたよね。ステージの上で、ちょっぴりキワドくスカートを翻らせている写真なんかがあった、アレです。その中に、「28歳OLが衝撃告白・レズと暴力の女性刑務所」という記事があったのです。実はこれ、なっちが今回その役を演じる有村朋美さんなんですよね。お手元にあるかたは、ぜひご参照ください。僕も改めて興味深く読みました。タイトル通り、凄いです。ちょっと引用します。

――いきなりシャワー室に連れて行かれ、全裸になれと命じられたのです。恐る恐る服を脱ぐと、次は「お尻をこっちに向けてしゃがみこめ」「そのポーズで咳をしろ」という。膣の中に何かを隠し持っていないかという検査です。これが私のアメリカの刑務所での”洗礼”でした。

いつのころからか、彼女が私のスエットパンツ姿の下半身をなめ回すように見つめるようになったんです。(中略)彼女は、寝ている私の股間をポンポンポンと3回ソフトに叩いていくんです。手荒なことはされませんでしたけどね。


……うーむ、凄い。


別に何かしらエロティックな意味での期待をしてるわけではないですよ……たぶん(笑)。それより、そんな壮絶な世界を描くにあたって、まあそこまで過激な描写は無いだろうけど、それでも安倍なつみという人がそこに出演するということが嬉しいですね。あの枠では、先日めちゃくちゃに刺激的な役柄をごっちんが好演したことが記憶に新しいですが、なっちにしろごっちんにしろ、何かしら新しい境地に至る手がかりを与えてくれる場になっているのかも、と思います。


ところで。女性刑務所といえば僕が思い出すのは、マンガ『ジョジョの奇妙な冒険6部・ストーンオーシャン』。主人公はジョジョシリーズ初の女性・空条徐倫(ジョリーン)で、彼女もなんと有村さんの例と同じく、恋人の犯罪の煽りを食って、無実の罪で収監されることとなるのですね。ちなみに、こっちの方が先に描かれていたのですが。まさに有村さんの例は「マンガのような現実」だったと言えるでしょうか。


この『ストーンオーシャン』執筆にあたって、作者の荒木飛呂彦アメリカに飛び、実際の女性刑務所を入念に取材したようです。かなりリアルに描かれている印象を持っていましたが、今考えてみれば、実際上に引用したようなシーンも出てきます。これもオススメです、というか、全人類はジョジョを最初から全部読破せよ!と言いたいのですが、話がずれるのでまた今度(笑)。


それから、なっちは多分英語を喋りますよね。日本語だったらあまりに不自然ですし。画像は共演のユンソナさんとのカットですが、韓国人の女囚が日本語を喋るのも、設定としてはあり得るとしても(「日本語を喋る韓国人」なんて全然珍しくない)、舞台がアメリカなわけですからやはり微妙。多かれ少なかれ、なっちが英語を喋るシーンは絶対にあると思うんですよね。


なっちの英語。「英語力」は「岡女。」を見る限りうーむ?という感じですが(笑)、「発音」に関してはなかなかのもんです。裕ちゃんとデュエットしたサイモン&ガーファンクルの『Mrs.Robinson』なんかを聴く限り、結構イケてました。多分耳から入った音声をそのまま発声することには長けてるんだろうな、と思いますね。そんなあたりにも期待です。


原作本などもチェックしつつ、色々と想像を膨らませながら、OAを楽しみに待ちたいと思います。


最後に、そのジョリーンの名ゼリフを。

『ひとりの囚人は壁を見ていた』……
『もうひとりの囚人は鉄格子からのぞく星を見ていた』
あたしはどっちだ?


荒木飛呂彦ストーンオーシャン』)

*1:かのエルヴィス・プレスリーの代表曲です。このタイトルの映画もあります。邦題『監獄ロック』。