なっちのために今何が出来ているのか?

上記の目論見が必ずしも成功しているかといえば、そうでもありません。実際に「どうとらえるか」という議論よりは、「行動ありき」といった展開に傾きすぎているかな、といった感想を個人的には受けます。もちろん、サイト運営がそちらに傾かざるを得ないという点で、こちらにも責任はありますし、またこの時期にそういった話をしたとして(話すこと自体は有意義なことですが)、復帰までに何かの行動を起こす下地にできるような時間的余裕はないのですけれども。しかしもう少し前の段階で活発な議論をしたかったとは思います。例えばサイト初期にあった「今回の出来事をどうとらえるか?」というスレッドにはほとんど書き込みが為されなかったことが残念です。その場で活発な議論をし、多様な意見を目にすることが出来れば、表面的な結果は同じであったかもしれませんが、いざ行動を起こす段階での動機の部分に深みが出ることになったのではないだろうかと思います。(自分のブログなので愚痴ってみると、管理スタッフという立場からはなかなか自分の意見を声高らかに表明できないというジレンマがありました。もちろん、管理人氏から依頼されたときにはそれを覚悟の上でお受けしたのではありますけど。)


さて、今までの企画は「クリスマスのメッセージ」「ロゴを入れた年賀状」でした。内容云々以前に、「ファンが多く集まり一致団結している」ということをなっちに示したいという動機は叶えられたと思いますし、またそれをなっちに示すことには大きな意味があったと思います。個人的には、コンサートでなっちに会えない今、「みんな!」となっちが呼びかけるコンサートの空間を、我々が一致団結して「みんな」になることで擬似的に再現できればと、その温かさを再現できれば良いなと思っていた次第です。なっちが我々のメッセージを目にしたとき、コンサートでの温かさを思い出してくれればと思ったのです。まあ、これは現場メインの自分の個人的きわまる感覚ではあるのですが。
これらの企画は極論を言えば「参加したい人は参加すりゃあいい」で済むから、まあ問題は無いのです。


しかし、現在動いている企画「復帰コンサートでの企画(http://for723.chu.jp/smile/)」。
これが非常に難しい。
例えばサイリウムを掲げるという、卒業コンサートでよくある企画があります。これは既に、様々なご意見を頂いた上で、サイトとして呼びかける決定事項として発表しています。サイトのTOPにも書いてありますが、時間的な制約上、話し合いの主導権のみならずかなりの決定権をサイトスタッフが行使せざるを得なかったのが非常に苦しいところです。お寄せいただいた皆さんの様々な見方を考慮に入れ、起こり得る状況の可能性を熟慮したうえで決定したのですが、やはり当然決定後にも色々な反対意見が出されるわけです。それらについて色々考えているうちに、「今自分がしていることは正しいのだろうか?」という懸念が生じるのは正直なところです。
「コンサートに参加する人に特に強制をするわけではなく、サイリウムの色を皆で揃えたいという意見が多くあったので、それを希望する人に対してのみ呼びかける意味で企画するのだ」と言えばその通りです。しかし、実際現場では、例えば「白サイリウムを掲げなければならない」という強制力のようなものが働いてしまうだろうと思います。それは「集団」という力によって、参加を望まない「個人」としての方々の自由に踏み込んでしまうものになるのではないかという懸念もあるのですね。


(また小休止…つづけ)