一年

natsumi-crazy2005-01-25


時が流れるのは早いもので、もうあれから一年です。
確か死ぬ思いでスタンド席を落として、死にそうな顔で横浜アリーナまで行ったような記憶がありますが詳しいことは何も覚えておりません。何もかもが上の空でした。
一緒に行ったやぐヲタが言ってたのですが、心を落ち着かせるために開場前にビールを飲んでいて(神聖なる卒業式の前にけしからん、とおっしゃる方がいるかもしれませんが、僕にとってはビール一本などタバコで一服するレベルなのです、まして状況が状況で酔えるはずもなく)、その時に信じられないほど手が震えていたと。自分でも幽かに覚えています。


あの震えは何だったのだでしょう。


卒業セレモニーの時のことは、「覚えている」というより「心に刻まれている」というほうが適当かもしれません。うまく言葉で表現できない何かが、二度と消えないぐらい深く心に刻まれました。
終演後、周囲の人と握手を交わしたことは覚えています(笑)


あれから一年。色々な出来事が嵐のように訪れ、去っていきました。なっちはそれを乗り越えるたびに成長して、僕を驚かせてくれました。


なっちはよく「今、この瞬間も次の瞬間には過去になってしまう」ということを言います。うまく説明できないことをもどかしそうにしていたけれど、言わんとすることはよく伝わってきました。


無常の世界、時の流れの中で変わり行くもの、変わらないもの。7年以上も、変わり行く彼女に温かな驚きをもらい、そして彼女の中の変わらないものを愛しく思ってきました。


たったの2ヶ月。されど2ヶ月。彼女はどんな変貌を遂げているか。
そして、変わらないもの、たとえばあなたの笑顔を、僕は変わらず待っています。1年前から、7年前から変わらず、いつも待っています。