『甘すぎた果実』の第一印象

こんばんは、青山通りです。


安倍なつみ8thシングル『甘すぎた果実』のFM音源を聴くことができました。第一印象を少し書き留めておこうと思います。


まず感じたことは曲調について。これは「ラテン風」だとかの表現をすべきなのでしょうか。まあそのようなジャンル分けはどうでもいいのですが、とにかく情熱的で切ない。『あなた色』を連想される方も多かったのかもしれないと思います。僕はそうでした。


あなた色』の時に、このような曲調となっちの歌声との意外な相性を感じたのですが、やはり今回も同じようなことを感じました。頼りない「細さ」ではなく、繊細な「細やかさ」。それが織り成す世界はむしろ、儚さを湛えたままに、それでいてとても強い。「軽い」のではなくて「軽やか」な声。だけどやはりそれはどうしようもなく不確かで、危うい。ときにはスリリングですらある。完璧というわけではないけれど死ぬほど魅力的ななっちの歌声。そういうのをとても良く表すことができる曲調だと思うんですよね。


「大人の魅力を押し出した安倍なつみの新境地」だとかそういう紋切り型の紹介なんかクソくらえだと思います(笑)。なっちの中に以前からずっとある「最も魅力的な部分のひとつ」が、ようやくひとまずの形になった、という印象。それがまず一つ。


次に歌詞について。7歳年下の彼との恋、18歳って、それはさすがに若すぎる……orz 的な冗談はとりあえず今回は置いといてですね。


なっちの2ndアルバムだとか、まあ『スイートホリック』にも当てはまるでしょうか、手垢のついた言葉を使えば「等身大の世界」という方向性。「それを是とするか非とするか」という単純な二元論に着地させたくはない話なのですが、まあなんというか、「それってどーなのよ」という想いがどこかしらにずっとありますね(笑)。今回の曲も、いささかドラマティックな部分が多くて、その意味で非日常的ではありながら、しかし等身大の恋という部分では同じような方向性のもとにある曲とも言えると思います。


そういう意味で、この曲の歌詞については、歌詞そのものの世界観を感じるということと同時に、上に記したようなことがらについて僕はしばらく色々と考えるのだろうなと思います。そんな予感。ちょっと音源を聴いただけで、たとえば生でこの曲を歌うなっちを見たわけではないし、まだきちんとしたことは書けないです。追って感じたことを書いていこうと思います。


ていうか生で聴けるのっていつになるんだ、一体……。


久々になっちについてまともな事を書きましたが…。
なーんかダメだなあ。文章に愛が足りない。うーむ。