ゴール

こんばんは、青山通りです。


「ミュージック・ファイター」見ていたら、THE ALFEEが出てきて、ザ・クロマニヨンズが出てきて、なっちが出てきました。クロマニヨンズって、ご存知の通り甲本ヒロト真島昌利(ex.THE BLUE HEARTS,THE HIGH-LOWS)が中心になって結成した新バンドです。この間のともえちゃん祭で、なっちは坂崎さんの演奏に乗せてブルーハーツのチェインギャングを歌ったわけで。出演がただ重なっただけというちょっとした偶然なのだけど、なんだか嬉しかったですね。


ていうかもう、一つの番組に大好きなクロマニヨンズが出て、大好きななっちが出て、もうそれで僕はなんだかムズムズするほど嬉しいのです。


甲本ヒロトが、「小学生でも中学生でもいい、たとえばギターが無くて教室の隅っこでホウキを抱えて歌ったらそれがすごく楽しいんだ。東京ドームでも教室の隅でも同じなんだ、ロックンロール・バンドは、もう組んだ瞬間にそこがゴールなんだ」という内容のことを言っていました。うーん、かっこいいぜ! そうなんだよなあ、そうなんだよ。


でね、なっちはよく親の運転する車の中で流れる曲を歌っていたり、とにかく歌が大好きな女の子だったというじゃないですか。なっちは今もずっと長い道のりを一歩ずつ歩んでいるわけだけど、それとは別に、ヒロトが言う意味での「ゴール」には、その車の中で辿り着いていたんじゃないかなと、そう思うんですね。何故かって、なっちが歌うことを楽しく思う気持ち、楽しそうに歌っている様子は、ずっと変わらないから。なっちの表現がどんどん進化していくことと同じぐらい、その「変わらないこと」は大事なのだろうと思うんですね。


ところでその子供のような初期衝動をずっと持続していくってことは、やっぱり「ロックンロール」なんです。きっと幼い頃のなっちはホウキをギターの代わりにはしなかったけれど、コップだとかテレビのリモコンだとかをマイクの代わりにしていたのじゃないかなあ。ひょっとすると今も、家でふとそんなことをしてみたりしているのじゃないかと思うのです。普段のなっちを見ていると、ごく自然にそんな想像ができるんですね。


なっちがそんななっちである限り、やはり僕はずっとなっちのことが大好きなのだろう、と思いました。


全然なっちの歌そのものの話じゃなかったかな。ま、いっか。